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わたしを離さないでの臓器提供は現実的な話?クローンは実在するの?

2018/10/06
 
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カズオ・イシグロさんの作品であるわたしを離さないでですが、2017年にノーベル文学賞を受賞してからドラマ化をし、めでたく映画化もすることになりました。

 

臓器提供のために作られたクローン人間の話ですが技術の発展により現実でもありそうな雰囲気ですよね。実際はどうなのかまとめました。








現在のクローン技術に関して

世界で初めてクローンの哺乳類が人間の手で作られたのは1996年のスコットランドで、作られた羊はドリーと名づけられました。

乳腺細胞を未授精卵の核を取り除いたものに入れ電気刺激を行い融合させることで誕生したドリーですが、6歳で肺疾患の病気によって死亡しました。

 

その後馬や牛といった哺乳類などのクローンが多く誕生していきました。技術的には人間のクローンを作ることは可能ということですね。

 

しかし問題もいくつかありました。

1996年に誕生したドリーですが、1999年のネイチャー誌で問題として取り上げられたのが染色体の老化でした。6歳の羊から得た細胞を利用して誕生したわけですが、それが原因でドリー誕生時に既に6歳と同じようにテロメアが短くなっているのではないかという議論です。

 

その後実際はテロメアが短くなっていないことが判明するのですが、まだ技術的に未熟なこともあり倫理上の問題でヒトのクローンはやらないという方針になっています。

 

現実に本当にあるのか?

実際にクローン人間を作るという試みはありました。

リチャード・シード博士の場合

1998年にアメリカの物理学者リチャード・シード博士は、子供を授かることができない夫婦などを対象に人類で初めてのクローン人間を作ると表明しました。

 

まずは自身のクローンを作り出すことから始めたシード氏ですが、実際には資金や技術の不足、そして世界的にクローン人間を作ることを禁止する風潮などから計画は未遂に終わったとされています。

 

非難も多くあったわけですが、逆に病気だったり死を待っている子供を持つ親からのクローン依頼はかなり多くあったそうです。気持ちはわからないでもないですね。

セベリノ・アンティノリ医師の場合





2002年にイタリアのセベリノ・アンティノリ医師が人類初のクローンベビーが翌年に誕生予定だとして世間に発表しました。

 

家族のプライバシーの問題などから具体的には公表されていませんが、その後三人のクローンベビーを誕生させたと話しています。

アンティノリ医師はクローン推進派で、人類にとって有益で遺伝病対策にも役にたつと意義を強調しています。

 

公表されていないので出産の真偽のほどは確認が取れませんが、論理的には可能であること、行える知識と資金があること、そしてそれを望んでいる人がいること、そしてわざわざ嘘をつくデメリットを考えればかなり信憑性のある話のような気がします。

 

わたしを離さないでのような臓器提供は実話なのか?

以上のように、あくまで出産までに問題がある方への代替案としてクローン技術が使われているわけで、実際に臓器提供のためのクローンは少なくとも世間で公表されているものはありません。

 

つまり実話ではありません

 

ただ技術としては可能なわけですから、どこかで秘密裏に行われている可能性は100%無いとは言い切れません。

例えば日本ではクローン作製の罰則が10年以下の懲役または1千万以下の罰金もしくはその両方で犯罪になる訳ですが、人によってはこれは大した問題じゃないかもしれません。

 

まとめ

臓器提供は技術的には現実的な話だけれど、倫理的な面で行われていない。

子供を授かれない夫婦のクローンベビー誕生の話が発表されており、プライバシーの面で確認は取れないがクローンは実在している可能性がある。

 

 

 

 

 

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