公立小中学校の2018年のエアコン設置率はどれくらい?都道府県で格差があるの?
平成最後の夏はとても暑く、家ではクーラーをつけっぱなし・・・という人も多いのではないでしょうか。
熱中症で子供が運ばれるニュースを見ると、学校の環境が心配になりますよね。設置がいまいち進んでいない理由と格差についてまとめました。
2018年の公立小中学校のエアコン設置率は?
現在公表されている全公立小中学校の普通教室における設置率は49.6%(平成29年4月調査分)です。平成26年では32.8%、平成22年では16%、平成19年では10.2%となっています。
2018年の数値は発表されていませんが、最近の伸び率から推測すると設置率は55%くらいであると考えてよいでしょう。
前に比べてエアコン設置率は伸びているものの未だ約半数と低い数字ですね。
(詳細は文部科学省公立高校施設の空調設備設置状況調査よりご確認ください。)
温暖化が進み昔に比べ暑くなり35℃とかも頻繁に超えるようになった日本の夏においてはまだまだ設置数が少ないかなという印象ですね。
私が通っていた小中学校ではクーラーは無く、おまけに授業中下敷きで扇いだりする行為もだめだったのですが現在ではどうなんでしょうか・・・クーラーないならせめて扇ぐぐらい許してほしいとこですよね。
暑いだけでも学習効率は下がりますし、勉強に集中できる環境にエアコン設置は大切な条件ですね。
教室の部屋が涼しいというだけでも学校へ行くのが少し楽しみになりそうですし、どんどんつけて欲しいですよね。
エアコン設置が進んでいなかった理由
ちまちま設置せずにどんどん設置工事すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、私立とは違い公立なのでどうしても資金的な問題があり、それが設置スピードに影響を出しているようです。
ひとつの教室にだけ設置する訳にもいきませんし、同じ市内であれば片方の学校だけ導入というのも公平性の観点から難しく、多額の費用を一度に捻出する必要があります。そのため財政的な理由もあって地域的なムラがあるんですね。
学校単位でだったら一校ずつ設置をしても仕方ないかな?とも思いますが、今の時代保護者の声の影響力は大きいですし「公」立学校ですので、公平性を考えると市で揃えるのは仕方ない事ですね・・・
また、実は元々クーラー設置に使ってもよい交付金等もあったのですが、どうしても耐震化など他の優先事項があったりしてクーラー設置が後回しになっていたんですね。
このところ東日本大震災を受けそちらが重要視されている時期だったので、後回しになってしまっていたのはしょうがないことでした。
しかし災害的とも言える猛暑の影響もあってか、政府は2019年夏までに、全公立小中学校にクーラーを設置する為の予算措置を図る事を決定しました!めでたいですね!
温暖化も進んでいるわけですから、今後の夏はもっと暑くなる事を想定すると必要な判断だと思います。
都道府県別で設置率に格差はあるのか?
前項で触れたように、クーラーの設置率は地域の財政や予算配分等によって決まってきてしまいます。つまり都道府県別で格差があります。寒冷地ではもともと設置率が少ない傾向がありますが、暑い地方でも少ないところがあります。
設置率を都道府県別に見やすくまとめてくださっていた人が居ました。
愛知県で小学一年生が,炎天下の校外学習から戻ってきて,教室内で倒れて死亡しました
教室にエアコンはありませんでした
愛知県内のエアコン設置率36%
暑い地域でありながらも,低い設置率▼小中のエアコン 設置率1割未満の自治体もhttps://t.co/3XsGsjqqpP pic.twitter.com/7FXxqROhzp
— 内田良/学校リスク研究所:部活動・教職を持続可能に! (@RyoUchida_RIRIS) 2018年7月17日
財政上の理由で設置できてない県は無理は言えませんが、あまりに低いところはどうしたんでしょうね・・・
自分たちの世代はクーラーなくても我慢してたんだから我慢しろという声が聞こえてきそうですね。
今後の日本を担うことになる子供たちの教育の現場ですし、もっと環境を整えて優秀な人材が増えるようになっていくといいですね。
まとめ
エアコンが設置されていない学校が約半数とまだ数多くあるのはるのはまとまった予算が無く他に予算が使われていたため。
都道府県別で設置率に格差はあるけど、2019年夏に向けて政府が動き出したので来年には一気に進む期待大です。